3日目 北ア剱岳 八ツ峰上半&6峰フェースのたび。
■2006.08.08 3日目 ***八ツ峰 上半縦走編***

大学生が行った少し後に上半開始。 9:00am
ロープいらないけれど、手足で登る場所が多いです。あと落石に注意。ざれてます。
*八ツ峰縦走では警備隊の方の忠告どおり、降りはなるべく懸垂下降にします。
 最近はクライムダウンによる事故もあったので教訓だそうです。
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歩き道も交え。ザレザレです。
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途中、先ほどの大学生が休憩してました。大人数でリーダーは大変そう。
ヘラヘラしてふざけている子も居るし、太めの子はバテバテ状態。1年生なのかな。
6峰の稜線へ。
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5峰のニードルが後ろに。尖がってるねぇ。
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6峰Dフェースの頭付近かな。
後ろにはEフェースの頭が見えます。尖がりが3つ。
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ここから短めの懸垂下降。
のんびりロープを解いていると先ほどの大学生が登ってきました。
あれ?人数が4人になってます。脱落員が数名でたようですねぇ。
残った4名はしゃきしゃきと手馴れた様子でしっかりしてます。
聞いたら3年生なので八ツ峰は3回目だとか。なるほど。手馴れてます。
先に行ってもらって正解だったかも。若くてシャキシャキと早いなぁ。
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6峰Eフェースを登り返します。Eフェースの頭にて。大学生は懸垂中。
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6峰Eフェースからの懸垂。
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あ、歩いてる。うっかりあっけなく7峰をまいちゃった。
8峰にとりついて気づいたよ。
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8峰への登り。前の大学生にならって自分だけ確保してもらう。
ダーはフリーで。
大丈夫といえば、大丈夫だし、危険といえばとても危険な場所ですね。
やっぱりクライミングをやるとロープの安心感がとてもありがたい。
八ツ峰ってほとんど確保しないけれど、危険な場所ばかり。
最近は確保して登ることが多いので逆に疑問に感じる。難しくは無いけれど危険なルート。
ロープを着ければ安全になるルート。
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さらに岩を超え、ここを登れば、8峰ピーク。
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よいしょ よいしょ
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8峰ピークに到着。あ、ダーすいませんこんなところでビレイしてもらっちゃって。
安心して登れました。もう何処も高度感あるねぇ。
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ピークから八ツ峰を振り返るよ。
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8峰からの懸垂下降。
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ここは2段階懸垂ですね。
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チンネとクレオパトラニードルがよく見えるよ。
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大学生達は時間切れらしく、八ツ峰の頭へは行かずここで右股のズタズタ雪渓から
降りて行きました。大丈夫かなぁ。シュルントが多くて危険だよ~。
見てるとスノーバーを打ち込んで確保しながら降ってるあ、でも滑りながら走ってる(^^;
若さ。彼らはクランポンも持ってないみたいです。例年なら要らないのかもしれませんね。
ちょっと自分は真似できないです。

八ツ峰の頭への登り。くの字ラインに登っていきます。
ここは取り付きくの字手前がちょっと嫌。そこにカムを入れ、確保してもらって登ります。
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そしてついに八ツ峰の頭に到着だよ。 12:30pm
でもその直後に帰りの雪渓ルートが心配になるね。
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今日の八ツ峰は自分たちとあの大学生達だけみたい。とたんに人気が全く無くなる。
生命を感じないようなそんな気持ちに。
頭からは本当は八ツ峰の頭の先端壁に(上からは覗き込まないと見えない場所)懸垂点
があった。気づかずに普通にガレガレ道を苦労してまいて下る。
下に回りこんで初めて「あ」と二人で指を刺す。

今日の降り開始ルート”長次郎の頭の手前”を目指して、北方稜線のルートを行く。
池ノ谷乗越。酷くガレているよ。落石が多いからと自分を先に登らせてくれたダー。
でも落としちゃいけないとかなり緊張して登りました。
人気がないなぁ。目印も赤テープを巻いた石がところどころ置いてあるだけ。
と思ってガレガレを登っていった。
でも他にも巻く道があったみたい。
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池ノ谷の頭。ここにもテントが張れそうな場所がありました。
でもお天気しだいでかなり厳しそうだよね。
*以前の南ア鋸岳第2高点でのテントを思い出すよ~。大変だったなぁ。
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池ノ谷の頭を少し降りたところには岩に囲まれたナイスなテント場
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さらに進むと、雪渓が現れた。ここからクランポンつけて降りてくよ~。
シュルントだらけだから気をつけて。コンテで降ります。
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雪はざくざくズルズル~。
でも教えてもらえたお陰で安全なルートで降りることができたよ。
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もう直ぐ熊の岩だ~。後ろを振り返る。いいお天気と、充実感。
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熊の岩のテントも減ってる。
雲上の我が家に到着ですよ。3:00pm
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遅くならなくって良かったね。お天気はもってる。
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そして夕暮れ
こんな素敵な景色とも今日でお別れなんだなぁ。明日は帰るだけ。
お風呂入りたいけど、最高の場所だね。ダーもお気に入りに。
剱沢もいいと思ったけれど、ここはその上を行く素晴らしい場所だったよ。
でもあまり人が居ないからいいのかもね。
お疲れ様ダーリーダー。おかげさまで無事に予定をこなせました。
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この夜も多分スノーブリッジの崩落音。2度響き渡りました。
ぞくぞくした。

*夕方、大学生3名が隣に来た。「隣テントいいですか?」にダーも話が弾む。
彼らはマイナースラブ?に行ってきたとか。明日はフェースを登るらしい。
その後楽しそうに話す彼らの声が聞こえる。が、隣を覗き込んでちょっとびっくり。
ツエルトを3名でかぶってるだけ。荷物も全部外に出てる。
ラジオを聞いてるみたい。彼らは大丈夫なのかな。ウチのツエルト貸したほうがいいの?
とか思ったけれど、多分訓練なのかも。見守ることにしました。
ところが...
自分たちもラジオの天気予報を聞いていると富山は明日の朝に掛けて大荒れ。
やばい、彼らやばい。荷物も出てるし、ツエルトだよ。それに雨だったら登れないし。
どうするんだろうと、何故か隣の私達がドキドキ。
彼らもラジオを聞いてるはずです。
7:30pm頃、ごそごそと彼らが動き出し、ガチャガチャとクランポンのような音をたて、
「失礼しま~す」と私達の横を通り過ぎて行った。
やはり彼ら真砂沢ロッジに戻ったのかな。なんだかほっとした。でも気をつけてね暗いから...
by kuchakucha | 2006-08-11 20:42 | アルパインとか
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