雪崩事故防止講習会 実技 in 谷川岳 2日目
土合山の家~白毛門登山口付近~土合山の家~帰宅

朝起きると今日も雪。昨日よりは降りが少なそう。
今朝もビーコンチェックから始まり、
本日の講習場所、白毛門登山口付近へ。
講習が始まるのが楽しみだった。
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*講師&応用クラスによる初動捜索デモ*
デモのシナリオは...
スキーヤーが雪崩に遭った後に登山者が通りかかり、事故があったことを認識する。
後から来るパーティに救助協力を求め、共に捜索・救助を行う。

 スキー板が埋もれ落ちていたりと演出もばっちり。
 講師の大根役者振りがおかしくて最初は笑ってしまいました。
 でもサスペンスもののスペシャル番組より本物っぽかったです。
 やはり役者が本物の山男達だからでしょう。
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 2次雪崩の見張り役も「雪崩だ~逃げろ~!」と2次雪崩を想定。
 さんべさん、速い!って思った直後に新雪に脚を取られ転倒。
 一気に笑いが発生し和みました。
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 救助はまさに流れるようで手際が良かったです。
 ピンポイント捜索も早く、プローブ捜索、掘り出し、すぐにツエルトが
 出てきて事故者を包み、3人で搬送。
 その際、搬送路も他の人がシャベルで確保。安全地帯まで運ぶ。
 もう演技ではなくなっている皆さんの動きに本番さながらの緊張感が漂います。
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  この一連の流れが7分程度で完了していた。素晴らしい。
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*災害救助犬による捜索デモ*
 こ、これがウワサの救助犬「チャンス」あやさんブログで見ていたので楽しみにしてました。
 懐っこくて、雪が大好きなのですね。雪をパクパク食べたり。
 しかし、救助要請をしている様子を見ると表情が「キリッ」となるのが分かりました。
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 そして埋っている人間をあっという間に発見。ビーコンよりはるかに速い。とても賢い。
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 人間を発見!
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 何故地上で活動する人間と埋っている人間を素早く嗅ぎ分けられるのか不思議です。
 人間にはわからない世界のようです。
 救助犬は誰でも育てられると言っていました。
 そういえば今読んでいるにも救助犬の育て方が載ってたなぁ。

*ビーコン捜索&救出訓練*
 班毎に分かれそれぞれ電波が干渉しないように離れてセルフレスキュー訓練実施。
 最初は2人ずつ。、その後1人ずつ。
 ビーコンの入ったザックを探し出す。ピンポイント捜索の方法(十字法)やプローブの
 使い方の指導を受けながら。そして掘り出しを行います。
 *ポイントとしては自分の使っているビーコンの特性を良く理解し、使いこなす事のようです。
  機種によって色々癖があるようですね。
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*積雪層の観察、弱層テストの復習*
 残った時間で再び昨日の復習。
 まだまだ奥が深く雪、雪崩を理解するには時間がかかりそうです。
 地道に学ばなければ...
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宿に戻って提出物の纏めなど。その後閉講式。
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帰りは山屋御用達の食堂「おこのみや」に立ち寄り”まいたけ天ぷら蕎麦”を食す。美味しい。
食べてると次から次から、
狭い店内に先ほど別れを惜しんだばかりの面々が入ってきます(笑)
このお店は「かきあげ丼」が有名だそうですね。

今回も終わってみれば充実感大。沢山の人達と出会え、楽しかった。
「明日も何かやりたい!」そう思いました。
そして、ビーコンの必要性を実感。
埋った時に本当頼れるものはビーコンです。(救助犬がその場に居ればいいのですが)
 昨日の埋没体験で痛感しました。地上の100倍寂しいし...
 周りに居る人達もビーコンを持っていなければ助けてもらう事ができません。
 それと同時に事故に遭った人たちを助ける為にも雪山に入るときは必ず
 装備しなければと思いました。
 去年まではシャベルは1個など、重いものはなるべく持ちたくないという甘い考えでした。
 これらは各自が持っていなければ意味の無いもの。
 三種の神器(ビーコン、プローブ、シャベル)が、もっと普及することを願うばかりです。
 登山は山スキーより雪崩危険度は低いとは言え、雪崩に遭う可能性はもちろんあり、
 毎年事故も起きています。

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この「雪崩事故防止講習」もっともっと沢山の方に受講してもらいたいと思いました。
危険を察知し、未然に事故を防ぐのが一番の目的。
そして万が一、雪崩に遭い仲間や他の人が埋った時の為の捜索・救助方法の習得。
これで一つでも多くの命が助かるならと思いました。
日本では「自分達の身は自分達で守る。」そう言う事のようです。ある意味逞しい。
by kuchakucha | 2007-01-18 01:18 | アルパインとか | Comments(4)
Commented by にこ at 2007-01-19 10:33 x
講習会&詳細レポ、お疲れさまでした~m(_ _)m
気になりつつも、なんとも足踏み状態な部分でした。
そうなんですよねー。
来シーズンにでも、真面目に検討してみようかな。
魅惑的?なレポ有難うございます^^
今度詳しく教えて下さいね。

>「自分達の身は自分達で守る。」
これがすべてですよね。
山の世界でも、自己責任って言葉がすんごい暴走していますが
知識、技術の習得など、出きる限り手を尽くしている人のみが
胸を張って言える言葉ですもんね。

雪山。
まだスタートラインにも立っていない自分を
改めて認識しました^^;

Commented by 柴犬ポコ at 2007-01-19 12:58 x
こんにちワン!U^エ^U
2日連続のレポート,お疲れ様です。うちのにゃん太は,サボりすぎ!

救助犬,かっこいいですね。大型犬は新雪の上でも余裕で走り回れるし。ボクなんか石丸峠で首まで埋りながら歩いたんだよ。
いつもはボクが先頭に出ると「ダメ」って言われるのに,雪山では「ラッセル要員」なんだってさ。
Commented by kuchakucha at 2007-01-22 12:49
◆にこちゃん♪
そうなんですよねぇ。今回はいい機会をいただけたと思いますよ。
講習受けて損は無いので是非来シーズンでも、今シーズンでも
受けちゃってください(^^)
一般からの参加が全然オーライ状態です。かなりウェルカムですよ!
にこちゃん今負傷中なので、行動の少ない講習とか受けるチャンス
なのかもしれないですね。

「自分達の身は...」
一部外国では、雪崩遭難の機関がしっかりしているので、
救助⇒搬送というのができあがってるそうですが、
日本ではまず無理なので、そういうことのようです。
一緒にいる人間が一番早いですが、15分というタイムリミット。
はたして...というところですね。
Commented by kuchakucha at 2007-01-22 12:54
◆ポコちゃん♪
こんにちは!
そう、本当に可愛くてかっこよかったですよ~
ゴールデンの「チャンス」ちゃん。
ワンちゃんには誰にでも救助才能があるようですから、
ポコちゃんだって絶対できるはずよ!
それに、ラッセル隊長やってるなんて頼もしい。
是非、私達の前もラッセルして欲しいなぁ。
そうそう、ラッセルの時だけポコちゃん前へ!なのですね。
ずるいねぇ、にゃん太さん(笑)
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