初冬 富士山へ
去年の5月末に初めて登頂した富士山。
5合目では春の芽吹きを感じたのに9合目から上は吹雪で髪や服が凍りました。
「富士っていろんな意味で本当に凄い」圧巻でした...

初冬の富士山。
今回、S師匠夫妻のお誘いを受け、富士での雪上訓練の予定です。
冬になれば危険な山。ドキドキとワクワクと一緒に山頂を目指します。
初冬 富士山へ_a0016346_220467.jpg


■2005.11.15 富士吉田5合目登山口~富士山頂~富士吉田5合目登山口



am4:00道の駅「なるさわ」で師匠たちと待ち合わせ。
営業開始時間ジャストam5:00に料金所を通過。
富士吉田5合目についてびっくり。完全に観光地。
春に来た時と登山口が違うので、富士吉田5合目に驚きです。
しかもまだ5時半なのにお土産やさんには観光の人がたっくさん。
観光バスもとまってます。
皆さんきっとご来光を見に来たのでしょうね。

am5:40頃登山口出発
ヘッドランプはいらないけれどまだ薄暗い。
初冬 富士山へ_a0016346_2151473.jpg


歩き始めは緩やかな道が少し。
だんだん明るくなってきたら雲海。なんて綺麗なんだろ。
山での景色はどこで何を見ても感動は尽きません。感動の連続です。
初冬 富士山へ_a0016346_226159.jpg

ここの5合目まで車でこれるんだから、この雲海は誰でも見れるんですね。
昔は苦労して登った人しか見ることができなかったはずのこの景色。
初冬 富士山へ_a0016346_2210268.jpg

そしてご来光。
初冬 富士山へ_a0016346_2216315.jpg

朝陽ってやる気が出てくるね、後押ししてくれる。夕日みたいな切なさって無い。
初冬 富士山へ_a0016346_22194475.jpg

少しずつ上に登っては朝陽を。
初冬 富士山へ_a0016346_22223082.jpg

ダーもあまりの綺麗さに写真撮ってるね。
初冬 富士山へ_a0016346_2223327.jpg

絶景に表情が緩みます。でもここから後は気を引き締めていこう。

7合目あたりで多量の氷が出現。アイゼン装着。登れば登るほど雪氷が増えてきます。
でも雪は師匠たちの予想よりはるかに少なかったようです。
初冬 富士山へ_a0016346_22385695.jpg

だんだん下界の雲は晴れてきて、樹海の黄金色が。
山中湖や本栖湖、西湖の端っこも見えるよ。
初冬 富士山へ_a0016346_2238418.jpg

今日のお天気よさそう。
初冬 富士山へ_a0016346_22393693.jpg

スケートリンク。つるつる。
初冬 富士山へ_a0016346_22452952.jpg

富士っぽいね。
初冬 富士山へ_a0016346_22484283.jpg

どこまで夏みち登って行けるかな。
初冬 富士山へ_a0016346_22492244.jpg

雪の量はだんだん増えて。
初冬 富士山へ_a0016346_2252439.jpg

おーい、ここは富士山だよっ。富士にくっついているのは自分だよ。
初冬 富士山へ_a0016346_22533571.jpg

8合目あたりから酸素の薄さを感じるように。
ダーは鈍感?!なのか9合目あたりまで酸素平気だったようです。
この時点でここより高い山は日本に無いんだ。
本当に周りの山々が小さく見える。君たち、ちいさいよー。
初冬 富士山へ_a0016346_234564.jpg

予想より少ない雪で、ロープの出番は無しでした。
風も、富士山お得意の突風も今日は普通に耐えられる。
富士の厳しさを学ぶはずがお天気に恵まれすぎちゃったのかな。

初冬 富士山へ_a0016346_22595126.jpg

お、あれは富士山頂のの鳥居ではないかっ。
初冬 富士山へ_a0016346_2374126.jpg

pm12:00山頂の鳥居
よろこび。オヤマノタイショウ。
初冬 富士山へ_a0016346_23122641.jpg

君たちはいつも見てるんだね。
初冬 富士山へ_a0016346_23143020.jpg

前回吹雪で見れなかった火口を見るんだ。
山頂は吹きさらしで本当に風が強い。
初冬 富士山へ_a0016346_231652100.jpg

よいしょ、よいしょ、強風の機嫌をとりながら進みます。
少し歩くのに時間がかかるよ。
山頂の酸素濃度は平地の6割程度だそうです。
強風と寒さが拍車をかけてます。でもこれでも恵まれてるんだろうね。
初冬 富士山へ_a0016346_23191958.jpg

火口をバックにえっ?それって富士!?槍ヶ岳でも同じポーズしてたよね?酸素足りてない。
初冬 富士山へ_a0016346_2323275.jpg

強風の中、恐る恐る火口とご対面。
初冬 富士山へ_a0016346_2325116.jpg

わーっ。やっぱり大きくてとても深い。
しかも雪乗った火口が見れて嬉しかった。真冬はもっと雪がいっぱいなんだろうな。
初冬 富士山へ_a0016346_23293534.jpg

強風と寒さと迫るタイムリミットで長居は無用。剣が峰はまた今度。
退却~。
初冬 富士山へ_a0016346_23325997.jpg

退却、退却
初冬 富士山へ_a0016346_23332157.jpg


《ナルゲンボトル落下、傷だらけになりながらも再び戻ってきたよ》
 登りの途中で飲み物の入ったブルーのナルゲンボトルをうっかり
 滑らせてしまいました。ナルゲンボトルはつるつるとなかなか止まらず、
 50mほど下で止まった様子。帰りに探そうと思っていたのですが、
 なんと親切な方が8合目あたりの小屋前まで持ち上げてきてくれたようです。
 わかりやすいように、雪の溝に置いてありました。
 拾ってくれた方、本当にありがとうございました。
 私たちと上ですれ違った2,3組のどなたかだと思います。
 こんな時期に登りに来ている人は山が本当に好きで、いい人が多いんだきっと。
 この傷だらけになったナルゲン、拾ってさらに上まで持って登ってくれた心をおもうと
 感謝の気持ちで。この先も大事に使おうって思いました。
初冬 富士山へ_a0016346_2351285.jpg


雪氷と岩のMIXになると歩きづらい。途中でアイゼンをはずし下山。
でも氷がまだまだあって、つるつる転んだ。
みんなでつるつる転びまくった。安全な道だから笑っていられたけれど。
私はつるつる転んで結構びびってしまいました...ヘッピリ腰。
初冬 富士山へ_a0016346_23561432.jpg

pm3:30 
5合目登山口到着。久しぶりの雪にびびって疲れたねっ。
一気に観光ムードです。
私たち?冷ややかな視線しか感じられませんでした。
そんなのどうでもよくっって、関係ありません。
この充実感と景色の美しさが脳裏に焼きついています。
初冬 富士山へ_a0016346_015117.jpg

富士山ってやっぱり凄いって思いました。
「景色が変わらないからつまらない」そういう人もいますが、同じ山でも感じ方は人それぞれ。
私はその下界の景色を見るのがとても嬉しかった。綺麗だった。
遮るものが何も無いって厳しくってでも素晴らしい景色に常に囲まれていて。
ずっとずっと大事にしたい。富士山。
そして振り返るたびに 『富士は日本一の山』 心の中で繰り返し。。。
初冬 富士山へ_a0016346_0395758.jpg

富士山 標高3776m
by kuchakucha | 2005-11-14 22:10 | yamaたび
<< ケッケッケッ! 奇岩の城 表妙義へ。 >>